Matsuの透析日記2 -5ページ目

2/28 尿意の消える日

何とも下品な題名だが

あまりこの話は透析仲間でもあまり聞けないことなので、やはり記録しておこうと思う。

何故、「尿意」なのかというと尿が出なくなることは透析の先輩から聞くことはあるのだが、正直、透析から１年経っても多少は出ていたのだが過ぎてから特に少なくなり、このところ気が付くと「ああ、今日はトイレに行ってないなあ」と気づくときが増えてきた。

透析の先輩から「渋滞なんかの時にトイレいかなくていいから楽だよ」と聞いたことがあるがやはりおしっこがでなくなるとは実感出来ず。

「いつか無くなるのかなあ」くらいなのだが。

ふと思うのが、みんなが感じたことがあるであろう、尿意をガマンしてガマンしてやっとトイレについて放尿し終わった後の爽快感。あの快感は二度と無いのだろう。

しかも、今現在、不思議と尿意だけはたまーにある。

あまりきれいな話しでは無いが、尿意があっても、トイレに行って一滴も出ない事がたびたびになってきた。残尿感だけは残る。

こうなったら、尿意が無くなることを望みたくなる。が、尿意が消える日は本当にくるのだろうか？

怖いような開き直れるような。今現在の平均尿量は２０～５０位。

　
後、最近の異常な暖かさには参っている。

暖かい上に仕事が現場の体を動かす仕事が多く、廻りの作業員は汗がぼたぼたたれてるくらいの作業量なのだが、私の体は、とても同じようには動かず、休み休み、息切れしながら、時にはへたりながら作業をこなしているので、ぼたぼた汗は流れないが多少はにじんでくる。

その時、訳の分からないチリチリした痛みが背中などに走る。チクチクする。何かなあと技士さんに聞いてみると、「汗腺が久々に開いたから」とのこと。

「こ・こんな事があるなんて」という気分。

通常の生活時代は十分な水分が体に在ったので風呂などで発汗していたのだろうが現在は、やはり発汗が少ないのだろう。

結構、風呂などで長く入っているのだが・・・。
あのチクチクはすごく気分が悪い。

しかも、この後、３月からまた寒くなるのだろうから体がついて行けるか正直今のこの体では自信がない。

とりあえず、この体に慣れるまでは試行錯誤が続きそうだ。

2/10 あまかった

腎不全の怖さを身にしみる

先日の５日から風邪気味になり６日（金）にはダウン。たいした熱では無いが体がだるくて仕方ない。
それでも透析にはいかなくては、・・・。熱でやはり寝ている間にのどが渇き、水分補給が多くなり、体重オーバー、と思いきや、全然ＯＫ．けっこー飲み過ぎたと思ったのだが、やはり、熱があると水分が蒸発するのか？ぼーとしながらの透析。（このことが後で災いに・・・。）

７日もだるさが戻らず、栄養補給を考え、多少多めに水分を取る。

気が付いたらけっこー体重が増えていた。

「寝れば汗をかくから・・。」とか「多少オーバーしても仕方ない」とか考えていたのは事実。
夜には通常以上に体重は増えてしまっていた。
そして、顔にむくみをかんじだす。

いつも通り腰や左足に痛みやこりが有り１２時・１時になってもねれないまま、
いつものことかと感じながらも息苦しい。いつになく息苦しい。
寝ようとすると鼻がつまる。異様に詰まる。口で息をしようとしても息苦しい。

２時になり、異常な感覚に見舞われる。

「このまま寝たら息が出来なくなってしまうのではないか？」

「まさか？」

と思いながらもマジに怖くなった。

「このまま死ぬのかな？」

と思ったら尚怖くなった。何でこんなに苦しいのか？怖い。
なんども、隣で寝ている女房を起こそうか？と考えたがなんといえばいいのか分からずやめる。

とても長い時間が流れる。横になれば苦しい。何度も起きあがる。

いつの間にか腰や足の痛みは感じず、息苦しさとだけ戦う時間が長い。

横になると苦しい。何度も起きあがる。

２時半になり、このまま、寝れずにいても仕方ないので思い切って起きてることにする。

明日は休みだし、何とかなる。（そういえばこの間の夜勤の間にビデオが随分たまっていた。）

この際、ビデオでも見ながら朝になればみんな起きてきて少なくとも落ち着くかもしれない。

「とにかく頭を切り換えよう。」

このままじゃ悪い事しか頭の中に思わなくなる。

とにかく座っていれば、息苦しくは無いのだから・・・。

そのまま朝までたまったビデオを見て過ごす。

家族が起きてきてから、家族のざわざわした声を聞きながらこたつで数時間は寝れた。

まじめな話しやっと寝れたのは９時頃になってからだった。

その日一日何とか過ごし、（食事・水分を最低限にして）夜は３時くらいには寝れた。

そして、月曜日の透析へ、体重は初めての４，５オーバーさすがに注意される。
そして透析技士さんが「あまり体重が増えると、心臓に負担がかかるだけじゃなく肺に水がたまったりして、息がしづらくなりますから気をつけてください。」とのこと。

ついでに「起きあがってると、平気だけど横になると息苦しいなんて事無かった？」とだめ押し。
「そうかあ。それであんなに苦しかったんだ。」理由が分かったのでほっとしたが。
やはり、腎不全の怖さを知らずに透析になった付けが回ってきたのだと思った。

腎不全を長らく病んできた人は少なからずこういう思いをしてきたのだろう。
今まで、正直、水分をオーバーしても特に苦しいわけでは無かったし、オーバーしても

「透析すればいいや」「少し体重残して終わらせばいいや」

（事実それまで５００グラムくらい残しても何も苦しいこともなかった）
そんな風に考えていた。のは事実。

甘かった。
やはり、普通の体では無いのだということと、自分の病気に対する甘さ。

あの夜の恐怖感、「死」をまじめに感じた。
「甘かった。」

だか、今、こうやって書いていても、水分を欲する自分と戦っている。

つい飲んでしまう自分がいる。

平日はいいが、土日が辛い。　　これが正直な気持ち。

2/2 むくみ

先週、月一のレントゲン撮影があり（ちなみに、心電図も月一で検査、眼底診察は二月に一回。）

やはり心胸比（体と心臓の大きさの比）がでかく（心臓の方が大きいこと）つまり、血液中の水分が多いと言うことなので、ドライウエイト（基本体重）を１Ｋｇ分下げることとなった。

1Kgを一気に下げるのは辛いので０．５Ｋｇずつ行う事とした。
今まで、平均の一回の除水量（透析により血液中の水分を除くこと）は３位なので（本当はもう少し２．５くらいの方が体にいいらしい）

この次点で６５Ｋｇがドライウエイトの私は、水曜日の透析時の体重を６７．５に押さえる事にして、６４．５まで除水。次の金曜日の透析の時に６７にあわせて、６４まで除水する事にした。

少しわかりづらいかもしれないが、食事水分を二日で５００グラムづつ減らせば、ダイエット完了みたいなこと。
そうすればむくみも感じなくなるだろうとのこと。事実、５００グラム減らしただけでも随分顔の重みが変わってきて、今はとりあえず、むくみを感じない。

しかし、考えてみれば、病気が発覚して、実質苦しんだのは入院してからの２週間くらいだったので、ホント病人の自覚や病気の症状の怖さを感じる事無く透析になったし、透析後もほとんど制限を守っていたので、苦しむことなく１年が過ぎていたので今回のことは色々考えさせられた。
ちょうど夜勤も入っていたので、仕事のことも改めて考えなければ・・・。

筋肉も一昨年とは比べ物にならないくらい衰えている。こんなにやらかい筋肉では今の仕事をこなせるとは到底思えない。とりあえず、自分の出来る範囲の仕事を見つけてやっているが、なかなか・・・。

辛い物がある。

これから先どうなるのか正直自分でも分からない。
色々考えなければならないことや決断の時が迫ってきそうだ・・・・。

【39歳】のバースデー

本日３９歳になりました。これと言って何もなく（２０日に女房がケーキとごちそうを作ってくれた）、土日では食事制限であまりたべられないので・・・。

　　
誰もが思うように、あまり、３９と言う自覚は乏しく、とりあえず今は、この体に慣れるようにと考えてます。

実は、正月に初めて大幅な食事・水分制限のミスが有り、顔がむくれてしまったのだが、２０日の誕生会の時も、会社の新年会とも重なったこともあり、体重が大幅にオーバー。

朝起きて「やっぱり」と思う以上に、顔が腫れ上がり、目の廻りなど、はにわのように腫れ上がり、さすがに、人に見せられる状況でなく、サングラスを着用。会社の仲間は、何も言えないようで、まるっきり顔の話しにはふられませんでした。

（逆にふられないことが辛い）

正直、今回のむくみは顔が重いだけでなく、息苦しく、体がだるかった。　　
退院後、初めて感じる体の不調で気分もダウン。
やはり、普通の体では無いことを改めて知らされた気がした。

その上、その後、むくみ癖が付いたのか、今まで通りに制限していても、何となく顔がむくんでる気がして来る。（事実むくんでいる）

技士さんに相談して、来週、レントゲンをして心胸比検査により（心臓の大きさを調べる）基本体重（ドライウエイト）を下げようか？ということになりました。
　　
正直この体、今までの３０数年間の物とは異質のもので、それの自覚がやはりまだ足りなかった。今の体を理解していくのが大事な気がする。
やはり、夜勤はこの体には厳しいのだろうか。

とりあえず、色々試していくしかない。透析経験者で私のように肉体労働をしている人の話を聞いてみたい。時間をみつけて、ＨＰの検索でもしてみよう。