2/10 あまかった
腎不全の怖さを身にしみる
先日の5日から風邪気味になり6日(金)にはダウン。たいした熱では無いが体がだるくて仕方ない。
それでも透析にはいかなくては、・・・。熱でやはり寝ている間にのどが渇き、水分補給が多くなり、体重オーバー、と思いきや、全然OK.けっこー飲み過ぎたと思ったのだが、やはり、熱があると水分が蒸発するのか?ぼーとしながらの透析。(このことが後で災いに・・・。)
7日もだるさが戻らず、栄養補給を考え、多少多めに水分を取る。
気が付いたらけっこー体重が増えていた。
「寝れば汗をかくから・・。」とか「多少オーバーしても仕方ない」とか考えていたのは事実。
夜には通常以上に体重は増えてしまっていた。
そして、顔にむくみをかんじだす。
いつも通り腰や左足に痛みやこりが有り12時・1時になってもねれないまま、
いつものことかと感じながらも息苦しい。いつになく息苦しい。
寝ようとすると鼻がつまる。異様に詰まる。口で息をしようとしても息苦しい。
2時になり、異常な感覚に見舞われる。
「このまま寝たら息が出来なくなってしまうのではないか?」
「まさか?」
と思いながらもマジに怖くなった。
「このまま死ぬのかな?」
と思ったら尚怖くなった。何でこんなに苦しいのか?怖い。
なんども、隣で寝ている女房を起こそうか?と考えたがなんといえばいいのか分からずやめる。
とても長い時間が流れる。横になれば苦しい。何度も起きあがる。
いつの間にか腰や足の痛みは感じず、息苦しさとだけ戦う時間が長い。
横になると苦しい。何度も起きあがる。
2時半になり、このまま、寝れずにいても仕方ないので思い切って起きてることにする。
明日は休みだし、何とかなる。(そういえばこの間の夜勤の間にビデオが随分たまっていた。)
この際、ビデオでも見ながら朝になればみんな起きてきて少なくとも落ち着くかもしれない。
「とにかく頭を切り換えよう。」
このままじゃ悪い事しか頭の中に思わなくなる。
とにかく座っていれば、息苦しくは無いのだから・・・。
そのまま朝までたまったビデオを見て過ごす。
家族が起きてきてから、家族のざわざわした声を聞きながらこたつで数時間は寝れた。
まじめな話しやっと寝れたのは9時頃になってからだった。
その日一日何とか過ごし、(食事・水分を最低限にして)夜は3時くらいには寝れた。
そして、月曜日の透析へ、体重は初めての4,5オーバーさすがに注意される。
そして透析技士さんが「あまり体重が増えると、心臓に負担がかかるだけじゃなく肺に水がたまったりして、息がしづらくなりますから気をつけてください。」とのこと。
ついでに「起きあがってると、平気だけど横になると息苦しいなんて事無かった?」とだめ押し。
「そうかあ。それであんなに苦しかったんだ。」理由が分かったのでほっとしたが。
やはり、腎不全の怖さを知らずに透析になった付けが回ってきたのだと思った。
腎不全を長らく病んできた人は少なからずこういう思いをしてきたのだろう。
今まで、正直、水分をオーバーしても特に苦しいわけでは無かったし、オーバーしても
「透析すればいいや」「少し体重残して終わらせばいいや」
(事実それまで500グラムくらい残しても何も苦しいこともなかった)
そんな風に考えていた。のは事実。
甘かった。
やはり、普通の体では無いのだということと、自分の病気に対する甘さ。
あの夜の恐怖感、「死」をまじめに感じた。
「甘かった。」
だか、今、こうやって書いていても、水分を欲する自分と戦っている。
つい飲んでしまう自分がいる。
平日はいいが、土日が辛い。 これが正直な気持ち。