3/20 長男第一歩 | Matsuの透析日記2

3/20 長男第一歩

遼(はるか)に磨(みが)け


今回は透析の話しではないのだがこのところ頭を悩ましていた問題についてひとつの結論が出たので記録したい。


 長男(16才)を妹夫婦の家に下宿させる事にした。


まだ早いと思いはするが元々、したいことが有れば家を出れるようにと最低限の料理くらいは出来るようにし向けてきたのでそれほどの不安は無い。


昨年6月頃からバイトを始めたのはいいのだが高校もバイト先も町場に有り、夜7時でバスの終わってしまう山の中の私の家には交通手段は無く、山道を自転車で一時間も走らせる訳にもいかず(大型ダンプの男多い道なのよ)、迎えにはいかなければならない。

別にそれは当然のこととはじめから分かっていたのだが、はじめの頃、9時までの約束のバイトだったので、透析の日は、(透析は8時頃に終わるので)町場の方にいくので一時間も待っていれば良かったのだが・・。

だんだん、透析以外の日も増え、頑張る長男はバイト先にも気に入られ、10時くらいまでの時が増え、時には11時なんて場合もちらほら。

しかも、終わる時間は不規則で、飲食店なのでお客の入り次第で途中連絡など出来ず、2時間くらい待つことになる。


一回帰ってから迎えに行くパターンも有るがそんな時に限って8時半くらいに終えたりと、家から店まで往復一時間弱、とんぼ返りはたまらない。


とりあえず、そんな生活を1年過ごして来たのだが、透析のあと、2時間時間つぶしを摺るのにも限界が有り、体調の悪い日などは、町場に住む、妹夫婦の家に泊まらせてもらったりもしていたのだが・・・。
透析で週の18時間拘束されている上にお迎え等で週4日くらい8~10時間待ち合わせ時間で潰されるのにはたまらない。(子供の事なのだから・・。と言うことは分かっているが・・・。)

それでも頑張る長男にバイトをやめろとはいいたくない。学業の両立もそこそこうまくいっている。

バイクを持たせると言う話しも有るがタクシー経験者の私はバイク事故は数多く見てきているのでそれだけは乗せたくない。

(しかもこんな山道事故ったら誰も助けてもらえない)


前々から、妹夫婦のいえに一部屋空いてるからそこへ、下宿させればといわれていた。


一年が過ぎ改めて考えてみることにした。


一人暮らしをさせるにはまだ早い気はする。


このところの長男にはバイトをしているからかお金を無駄に使いすぎる様子にはきががりなとこもあった。しかも、家で、娘や女房に対してわがままもでており、生意気さが増し、家の手伝いもほとんどしなくなってきている。家にいる意味が薄れているような気がしていた。


金銭的にも、月2万のバス代。時間的にも待ち時間のかかる本数の少ないバス。


と、いろいろ、うだうだ考え、先日、長男へ話してみると、やはり不安らしく、一晩じっくり考えてみたらしい。

が、町場で住んだ方が利点が多い事は明白、家にはいつでも帰って来れるので、長男も了解し、改めて妹夫婦へ申し出る。


いろいろ不都合も出るだろうが小さい頃から親しんだ妹夫婦なので問題無く了承してもらう。

 
結局は、私の体調が一番の理由になっているのには間違いない。

透析中の発熱は相変わらず続いていて37.5度くらいの時はやはり体調が悪くその日に2時間も待たされるとぐったりしてたまらないのだ。


高校時代に下宿をするのも長男にとって決してマイナスにはならないことと確信して今回の事を決断した。


家を出ることを決めてから長男はやはり不安は隠せないようだ。

私の「今回この家をでると言うことはもう、家族と生活するのは最後と言うことだからな」の言葉に長男は現実を実感したようだった。


少し早めの第一歩。長男のさらなる成長を祈る。


【遼(はるか)に磨(みが)け 】